アウトプットするとインプットの能力も上がるらしい。
■読んだだけでは身につかない
民族学者で京大名誉教授の梅棹忠夫氏の著書『知的生産の技術』には、手帳、情報カード、書類整理など さまざまな知的生産にまつわることが書かれている。その一つが「読書」だ。それによると、「読みっぱなしでは効果が薄い」らしい。
本を読んだだけでは役に立たない と自分でも実感しているので、有用だと思う本を読んだときは、情報ノートに重要な箇所を抜き書きしている。もっと見につく方法はないか と調べて、読書ノートの書き方を紹介している『読書は1冊のノートにまとめなさい』を見つけた。
■どんな本か
著者は、ジャーナリストの奥野宣之氏。これまで著作をおすすめ本として3冊紹介してきた。1冊のノートにまとめる という考えが、分かりやすくて良かった。
■参考にしたポイントは
この本によると、「アウトプットを前提にするとインプットの能力がアップする」らしい。そのアウトプット方法として参考にしたのは、「ねぎま式」という読書ノートの書き方だ。それは、「抜き書き+自分の感想という組み合わせ」を交互に書く方法。
つまり、インプットとアウトプットをセットで書く方法だ。そんな書き方で読書ノートを書いてみた。
■ねぎま式で読書ノートを書いてみた
ねぎま式で抜き書きと感想をセットに書くにしても、1行毎に各々書いていくのは、ちょっと面倒だ。自分の場合は、テーマごとにまとめて抜き書きして、その後まとめて感想や意見を書くようにしてみた。
アウトプットすることを意識させるために、読書ノート専用のページフォーマットを無地のページに印刷して使っている。ページの上にタイトルや日付の記入欄、左に項目分け用のビュレット(行頭記号)や項目番号の記入欄、下に感想の記入欄。
読書ノートにしたのは、情報カードと同じように1枚1項目で組替自由なバインダーノートである無印良品の「再生紙バインダーA5 20穴 ダークグレー」。ページを書いた後に、ジャンルをゆるく分類して、似たようなテーマのページを集めて、色々な情報を見比べやすくしている。
■アウトプット読書術まとめ
読書ノートにアウトプットする「アウトプット読書術」で知識と能力が見につく理由を自分なりに整理してみた。
①記憶
視覚で読むだけでなく、いったん自分の脳(短期記憶)を通して、触覚も使って手書きすることで情報を記憶しやすくなる。
②要約
1冊の本から重要な情報を抽出して、数行にまとめることで要約力がつく。
③発想
本に書いてあることと違う自分の感想・意見を考えることで発想力がつく。
④表現
本に書かれた優れた文章を見ながら、自分の感想・意見の文章を書くことで表現力がつく。人が分かりやすい文章を心がけると、いっそう効果的。
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