アウトプット読書術用の「しおり」が、いつの間にか機能満載になっていた
■アウトプット読書術のための道具
以前紹介したように、読書した結果を身に付けるため、要点の抜き書きと自分の感想を読書ノートに書く「アウトプット読書術」をやっている。
その読書の仕方については、民族学者で京大名誉教授の梅棹忠夫氏の著書『知的生産の技術』を参考にしている。それによると、まとめて一気に読んだ後で読者ノートに書くとのこと。そして、読んでいて抜き書きしたいような面白い文には線を引いておく。
自分の場合は、本に線を引くのは気が引ける。線を引く代わりに ふせん(ポストイット)を貼ってマーキングすることにした。
ふせんを本と一緒に持ち歩くのは面倒だ。そこで目を付けたのは「しおり」(ブックマーク)だ。元々読んでいるページを すぐ開けるよう しおりを本に はさみながら読んでいた。この しおりに何枚か ふせんを貼っておけば良いのではないか。
■道具を工夫していたら機能が段々と増加
本にはさむ しおりには、色々な種類がある。ここでは、ふせんを貼っておくのが目的なので、折れ曲がりにくく、表面が平らで滑らかなものが良さそうだ。
自分が選んだのは、オルファ「1枚切りスケールしおり」S100。これは、一見1枚のプラスチック板だが、1枚切りカッターと定規(スケール)が合体した多機能なもの。1枚切りカッターは、紙は切れても手は切れないそうで、雑誌の切り抜きにも使えそうだ。
それで、この しおりを本に はさんでみたら、ちょっと具合が悪い。本を閉じているときは あまり問題ないが、本を開いていると、硬くてページの形に馴染まないせいか、しおりが落っこちやすい。だから、しおりにOHTO「スーパークリップ」を加工して貼り付けた。加工とは、少し口開きさせたこと。元々は、しっかり紙を とじるため、抜き挿しが しにくいが、口開きで抜き挿ししやすくなった。例えば通勤や出張の際に電車の中で読むときは、ひんぱんに本を開け閉めするので、しおりが抜き差ししやすいのは特に重要。
そして、この しおりに ふせんを貼り付けて使ってみた。ふせんが落ちにくいようマスキングテープも使って。これは、なかなか良い。本を読んでいて気になる文を見つけたら、すぐに ふせんでマーキングできる。
そうしていると、ふせんに感想のメモを書きたくなる。すると、しおりにペンが付いていると便利ではないか。ということで、ボールペンの芯(リフィル)を しおりに貼り付けることにした。
ペンを しおりに貼り付けた後、ペン先の周りをテープでカバーしたので、キャップやノックなしで、そのまま本に はさんでもページにインクが付いたりしない。本を片手で持ったままのことが多いので、これは自分ながら便利なアイデア。
■いつの間にか文具機能の全種類が備わった
文具の機能を大雑把に分類すると、以下の種類に分かれる。アウトプット読書術用の道具には、いつの間にか、これらの機能の全種類が備わっていた。
①書く ⇒ボールペンの芯
②書かれる ⇒ふせん
③切る ⇒1枚切りカッター
④貼る ⇒ふせん、マスキングテープ
⑤はさむ ⇒スーパークリップ
⑥計る・線を引く ⇒定規(スケール)
■まとめ
アウトプット読書術用の道具を工夫していたら、いつの間にか文具機能の全種類が1つに備わった「オールインワン文具」になっていた。もちろん個々の機能は大したことないが、1つに そろっていることによる便利さがある。これなら、読書用の しおりに限らず、手帳などに はさんでおいても便利かもしれない。
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