手帳に挿すボールペンは1本だけ。ベストなものを選びたい。
■はじめに
以前紹介したように仕事手帳にボールペンを挿して使っている。ボールペンの役割は、スケジュール帳に書き込む予定を色分けすることと仕事の記録を書いているノートのマーキングなどをすること。
前回紹介した仕事手帳用の万年筆では書き味を優先した選び方だったが、今回はインクの機能を優先する必要があるので、選び方が大分違っている。それでも、なるべく用途にピッタリものを選びたい。どんなボールペンがベストだろうか?
■仕事手帳に挿すペンの条件とは
①ペンの種類
スケジュールの予定は、変更することが多いので、字が消しやすくないといけない。しかも、色分けが必要なので、ペンの種類の候補は2種類。
・シャープペンシルのカラー芯
実際にカラー芯のセットを買って試してみた。その結果、自分の目にとって発色が薄くて、ゴチャゴチャ書くスケジュール帳には向かず、キレイに消すのも大変なので、止めてしまった。
・消せるボールペン
パイロットの消せるボールペン「フリクション」なら発色が良い。フリクションの3色ボールペン「フリクションボール3」が発売されたときに、画期的だと思って飛びついた。これで決まりか?
②色の数
フリクションボール3をしばらく使っていたが、3色では足らない気がしてきた。「マジックナンバー3」などと言われるように、3分類あれば全体を一通り まとめられる気がして、3色で色分けできる。しかし、世の中何事にも例外は付きものなので、「その他」を表すために4色目が欲しかった。よく言われる「1, 2, 3, たくさん」の「たくさん」を表現したい。
そんなときフリクションの4色ボールペン「フリクションボール4」が発売されて、渡りに船と乗り換えることにした。今度こそ決まりか?
③使い勝手
フリクションボール4をしばらく使っていたが、気になることが出てきた。最近の流行りなのか、グリップがゴム(エラストマー)なのが気になる。ペンホルダーから抜き挿しするときに ちょっと引っかかるし、手に持ったときの感触が ちょっとネバるように感じて、自分の好みではない。長期間使うとすると経年劣化も心配だ。どうしたら良いだろうか?
■自分が選んだペンは
あれこれ試した結果、 最後は「フリクションボール4 ウッド」を選んだ。
・全長 143mm
・直径 13.4mm
・重量 26g
(※自分で測った値なので、仕様とは違うかもしれない)
似たようなフリクションボール4との違いは以下。結果、ウッドを買って良かった。
①グリップ
木製のグリップは、このモデルの1番の特徴。表面は、木肌を残したような加工で、グリップ性を高めている。(ツヤツヤの塗装をしていないのが良い) 形状は、中央を凹ませて、ペンを立てても、寝かせても筆圧をかけやすい。(立てるときは前の方、寝かせるときは後ろの方を持つ) もちろん、ペンホルダーとの抜き挿しも しやすい。
このグリップ形状は、「ドクターグリップ4+1」のグリップ形状と同様。実際にグリップを入れ替えて使える。(木製グリップに入れ替えられたドクターグリップ4+1は、使い込まれた風情と併せて渋さが増してカッコ良い)
②クリップ
クリップは、 フリクションボール4のロッカー式(上部を押すとクリップが開く)と違って、高級感を出そうとしたのか、ドクターグリップ4+1と同様の固定式。クリップの使い勝手としては、大きく開けるロッカー式のほうが、使いやすい。
しかし、手帳用のボールペンとしては、手帳のペンホルダーに挿せれば良い。以前紹介したようにペンを2本挿すためにペンホルダーを自作したが、そのペンホルダーは薄いので、クリップは大きく開く必要はない。
それでも、ちょっと問題があった。クリップの すき間を狭めるよう軸側にポツンと半円形の出っ張りが出ている。これがペンホルダーに引っかかる。(ドクターグリップ4+1の出っ張りは もっと なだらかで抜き挿し しやすいのだが) 気になって仕方ないので、自分で加工してしまった。半円形だった出っ張りを低く斜めにカットした。完全にカットしなかったのは、ペンホルダーに挿すときは挿しやすく、抜くときは勝手に抜けにくいようにするため。抜けやすいと、持ち歩いたときにペンが すぐ落ちてしまう。
③消しゴム(専用ラバー)
消しゴムがブラックで専用感がある。ブラックの軸のモデルを選ぶと、オールブラックになって統一感が素晴らしい。
④表示
フリクションボール4は、軸に取り扱い説明がいろいろ書かれていて、少しうるさく感じるが、フリクションボール4 ウッドは、その説明が書かれていないので、オールブラックのシンプルさを損なわない。
■まとめ
仕事手帳用のボールペンとして、自分の使い方に合うペンを試行錯誤して見つけた。その結果は、パイロットの消せるボールペン「フリクションボール4 ウッド」ブラック。機能中心で選んだが、デザインも凝ったものだった。仕事手帳用のボールペンとして他に代わるものがない。
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