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文具クエスト (ブンクエ)

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海外のスクラップブック術③ 『Layer by Layer - Scrapbooks』(おすすめ本)

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緊急事態宣言延長でステイホームの休日にはDIYでスクラップブックなど作ってみては

■紙を中心した装飾テクニック

  前回前々回紹介したスクラップブック術(scrapbooking)の本は、キャンバスの上に写真を貼って装飾を ほどこした壁掛け等の作成法とその作品集だった。

  今回のスクラップブック術の本は、主に紙を使った装飾テクニックの紹介とそれを使った作品集だ。これならば、普通のノートや手帳などにも そのまま応用できる。

  作者は、Diana McMillian氏ほか9人と人数が多い。だから、紙を中心した装飾テクニックでも、内容が豊富だ。

  本の構成は、最初に基本テクニックを紹介し、その後は女の子、男の子、旅行など作品の対象テーマごとに、テーマに合った装飾テクニックを紹介している。

  最初に紹介されていたテクニックは、定規を使って紙を引き裂くこと。波型の形をしたDeckle Rulerを使ったり、引き裂いた紙の端を鉛筆で丸めたりして、味わいを与えている。紙は、無地だけでなくコラージュ ペーパーなどを使うと面白い。そして、紙がテカテカしないよう焦げ茶色のWalnut Inkを塗ったりして、渋い色合いにしている。これだけでも、かなり応用が効きそうだ。

  また、写真にフレーム(額縁)を付けるのも、多くの作品で使われている基本テクニックだ。様々な既製品のフレームから選んで使えば、写真を簡単に装飾できる。これも既製品をそのまま使うだけでなく、縁を塗装したり、リボンなどを付けたり手を加えると面白い。

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■基本テクニックなら あり合わせの材料でも

  基本テクニックに書かれていたDeckle Ruler、コラージュ ペーパー、フレームなどの道具や材料を そろえるのも面倒だが、自宅の あり合わせのものでも似たようなことは できそうだ。

①紙を引き裂いて貼る

  コラージュ ペーパーの代わりとして目を付けたのは、ギフト用の包装紙(ラッピング ペーパー)や旅行先でもらったパンフレット。たとえ柄がイマイチでも、貼り重ねればコラージュみたいになって十分使える。

  Deckle Rulerの代わりは、ペーパーナイフで ざっと切った後、ところどころ手で ちぎって、味を付けることにする。紙の表面が はがれて 白くなったりするが、塗装をすれば大丈夫。塗装には、万年筆インク(ブラウンなど)を水で薄めて使うのも良い。

②写真にフレームを付ける

  既製品のフレームの代わりは、模様の付いたマスキングテープで枠を作るのが1番簡単だが、それだけだと立体感がないので、本の作品に比べて もの足りない。

  そこで、厚紙を切った上にマスキングテープを貼ることにする。厚紙は、フレームの形に切らずに直線で切ったものを組み合わせれば良いので簡単。もし、マスキングテープの柄の つなぎ合わせが不自然になっても、その上にシールを貼ったり、汚し塗装(ウェザリング)のような感じで あちこち色を塗れば、カバーできる。

■まとめ

  スクラップブック術の本の基本的な装飾テクニックは、自宅にある 有り合わせの材料でも似たような作品が簡単に できるので、ステイホームの休日に向いている。

  それで、家に溜まっていた包装紙が片づけられるし、面白い作品もできるので、一石二鳥だ。

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