自分のブログ名

文具クエスト (ブンクエ)

スマート &シックな文房具を求めて試行錯誤

旅の思い出としてコレクションしてしまった土産品のペーパーナイフ

f:id:amamimori:20200615134757j:plain

見た目の面白さのため、実用的でないのに つい集めてしまった土産品のペーパーナイフ

■置物になってしまったペーパーナイフ

  前回、見た目の面白さでペーパーナイフを選ぶと使いにくいことが多いことを紹介した。今回は、まさに そんな感じで置物になってしまったペーパーナイフを紹介する。

  以前は、デザインが面白くて、かさばらない土産物のつもりで、ペーパーナイフを よく買っていた。最終的には、最高のペーパーナイフと思えるブラジル土産のH-Sternのペーパーナイフに出会って、もう買わなくなったが。

  そんな旅の情緒あるコレクションから いくつかを紹介。(なぜ実用的でないかの理由も)

①鴨 (カナダ)

f:id:amamimori:20200615134832j:plain

  ペーパーナイフを土産として集め始めたキッカケの1本。簡単な木彫りだが、それっぽい塗装で意外とリアルに見え、つぶらな瞳がカワイイ。頭や胴体がグリップ、長く伸びた尾が刃になっている。

  グリップは持ちやすく、刃が長いのは良いが、刃が分厚く、鋭さもないので、よく切れない。それで飾り棚行きの結果に。

②キタキツネ (北海道)

f:id:amamimori:20200615134900j:plain

  さらに簡単な木彫りで、塗装はニス(?)だけだが、キツネっぽさは表されている。

  刃は、ある程度鋭いが、短いうえにカーブが きつくて、手紙などを切るのには向かない。また、グリップになる頭や胴体が小さく、持ちにくい。

③象 (タイ)

f:id:amamimori:20200615134922j:plain

  素朴な木彫りで、塗装もされていないが、象が行進しているようなデザインは楽しい。

  刃は、ストレートで長く、鋭さも多少あるが、刃先の幅が広いため、手紙などを切るには向かない。また、グリップと刃の区別がないので、持ちにくい。

④象 (ケニア)

  これも素朴な木彫り、無塗装だが、木材は黒檀らしく質感は悪くない。それに金属製の刃が取り付けられている。象の装飾と刃を分けるのは、機能的で良い。

  刃は、鋭さ、幅、長さの いずれもペーパーナイフ向きで悪くない。しかし、一つ残念なのは、グリップ部分が細長くて持ちにくいこと。装飾の象も一緒に持てば、力は かけられるが、どうも持ち心地が良くない。

⑤リャマ (ペルー)

f:id:amamimori:20200615134942j:plain

  全体が金属製で、地名などが刻まれていて、いかにも土産物という風情。鋳造製なのか、厚みもあって重厚感もある。金属の厚みでモフモフ感が表されたリャマがグリップ部分で、刃は別に分かれているので機能的。

    刃の鋭さ、幅は悪くないが、長さが短くて、使い勝手としては 今一つ。グリップもリャマの頭側は十分な長さだが、お尻側は長さが短くて尻尾が手に食い込むので、持ち心地が今一つ。全体的には悪くないが、ちょっと残念。

⑥ワヤン人形 (インドネシア)

f:id:amamimori:20200615135005j:plain

  これも全体が金属製で、よく見ると細かい細工がされている。しかし、プレス加工なのか、薄くて安物感がある。経年劣化でムラになった表面も、伝統芸のワヤンには合っている気がする。

  刃は、鋭くて、先端が尖っているので、使いやすい。しかり、グリップ部分に尖った装飾が たくさん付いているので、持つと手が痛い。最初から お飾りだ。

■まとめ

  見た目の面白さを出そうとすると、刃が太くなったり、グリップが持ちにくくなったりして、実用性が劣ってくる。それに比べて、H-Sternのペーパーナイフは、持ちやすい大きさの石のグリップが見どころになっているので、用と美が高レベルでバランスしていて、素晴らしい。

f:id:amamimori:20200208203809j:plain