今までになかった鉛筆っぽい金属鉛筆(メタルペンシル)は好奇心を呼ぶ
■まとめ
・ サンスター「メタシル ライト ノック」 は削らずに使える金属鉛筆。削らないだけなら昔からあったが、消しゴムで消せる点が新しい。それでも普通の鉛筆のように書いた線が粉っぽくないので、こすっても手や紙が汚れにくいのが良い。
・おすすめの使い方は たまにしか使わないような非常用。鉛筆のような芯削りも不要、シャープペンシルのような替芯も不要、ボールペンのようなインクの切れや劣化がないので、ノーメンテナンスで ほったらかしていてもイザというときに安心して書ける信頼性が特長。
・自分の使い方は実用というより人との話のネタ。今までになかった新しい筆記具は人の興味を引くので話のキッカケになる。
■製品情報
サンスターの金属鉛筆「メタシル ライト ノック」 は サンスターの金属鉛筆「メタシル」の後に販売された低価格帯の製品。単なる廉価版でなく、1長1短なのが面白い。
メタシルは金属軸で高級感あり、筆記距離は約16km、芯の濃さは2H相当、芯の交換が可能。990円。
メタシル ライト ノックは樹脂軸で芯がしまえるノック機能あり、筆記距離は約5km、芯の濃さはH相当、芯の交換は不可能。385円。筆記距離がメタシルの約1/3で価格も約1/3。安価なので手軽に試せる代わりに使い捨て。なかなか悩ましい値付け。
■レビュー
①外観
・形状
軸とノックボタンはストレートな円筒。クリップは長方形。幾何学的でシンプル。飽きが来なそう。◎
クリップは軸の上の金具から横へ板バネが出て その上下にクリップ本体が またがるバインダー式。板バネが薄いので やや安っぽさを感じる。クリップ本体の刻印は目立ち過ぎか。
・色彩、質感
他の小物と色を合わせるためブラックを選んだ。
軸のエラストマーはツヤ消し。クリップや口金部分は半透明ブラック。色の統一感は悪くない。
・寸法
全長 145mm、直径10mm(軸)。鉛筆っぽいサイズ感。
・重量、重心
重量 7g。やはり鉛筆っぽい重量感。
重心 ペン先から 76mm。やや後方だが軽いので気にならない。
②書き味
・グリップ
軸全体がエラストマーでカバーされたストレートな形状なので持つ位置に自由度があり、鉛筆のように寝かせても良い。どこを持ってもグリップ力は そこそこ、高くもなく、低くもなく。
・取り回し
軽いので取り回しが楽。◎
・筆記感、描線
濃さがH相当とのことだが、もっと筆記感が硬く、描線が薄て読みにくい気がする。(紙との相性もありそう) △
使い始めの芯はシャープで描線の幅は0.5mmのシャープペンシルと同じくらい。書き続けていくと、芯削りできないので芯の先が丸まっていき描線が太くなってしまう。△
③機能
・芯(リフィル)
筆記距離が長く、芯削りや交換や劣化を気にせず長期間使える。◎
描線は粉っぽくないので こすっても手や紙が汚れにくいが、消しゴムで ほとんど きれいに消せる。 ◎
・ノック
ノックは軽く押しやすい。音はカシャカシャいうので高級感はなく価格相応。
・クリップ
柔らかい樹脂製なのでクリップ力は強くないし開きやすくもない。薄い物や厚い物をはさむのは苦手。△
・消しゴム
消しゴムが付いてないのは残念。
④その他使い勝手
・携帯性
ストレートでスリムな軸なので携帯性は悪くない。
・保守性
芯の交換は不可能。△
・耐久性
使い始めたばかりでエラストマーの経年劣化は未知数。
⑤総合評価
・特徴
芯のことを気にせず いつでも書ける信頼性が特長。◎
サイズや重量は鉛筆っぽい。
芯の先が丸まっても削れず、描線が太くなっていくのは微妙。△
・適した使い方
ほったらかしのノー メンテナンスで たまにしか使わないときでも安心して書けて欲しい非常用。
■注記
※このレビューは あくまで個人的意見
※特に目立つ点について記号でマーキング。◎は長所、△は短所
※数値は自分で測った値なので、仕様とは違うかもしれない
※ペンは 調整、インク、芯、紙等との関係により書き味が変わるので要注意
※改造は個人的な実験結果なので、結果を保証しない。試すときは自己責任で
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