インスピレーションとアイデアは何が違うのだろうか? それで文具術も変わる?
■インスピレーションとアイデアの違いは
・インスピレーションは、ひらめき、思いつき、直感。考えるためのヒントになるもの。
・アイデアは、発想、考え。考えた結果で、実行につながるもの。
つまり、考える前後の関係。思いついただけなのがインスピレーション。考えた後がアイデア。
アイデアについての古典的名著『アイデアのつくり方』によると、実行に至ったのがアイデアらしい。ひらめきは、アイデアへ至るための初期段階。
■インスピレーションのための文具術
『アイデアのつくり方』によると、アイデアの作成方法の最初として資料を集めるのに、5×3インチの情報カードを使っていた。ネタを1枚1項目でカードに書き、並べて関連性を見つける。
また、知的生産についての古典的名著『知的生産の技術』によると、京大式カードの束を持ち歩いて、発見したことを小論文のように書くらしい。そして、編集して論文を書く。
つまりポイントは、ネタとなる情報を「単位化」すること。人の思いつきは、思考の断片。それを記録し、つなげて、まとまった考えにしていくには、1枚1項目で組替自由なカードが向いている。
自分の場合は、ちょっとアレンジして、情報カードの代わりに以下を使っている。
・持ち歩き記録用のシステム手帳ミニ6穴サイズ
・据え置き編集用のバインダーノートA5サイズ(母艦)
■アイデアのための文具術
デザイナーなどの文具術を紹介している『文具上手』によると、アイデアを しぼり出すために「もがく」ものらしい。ラフスケッチなどをコピー用紙やメモ帳に大量に書いて、アイデアをしぼり出す。
また、アイデアを見つけ出す方法を紹介している『図で考えるとすべてまとまる』によると、さまざまな可能性や やるべきことへ発想を広げて、その後実行すべきことを まとめていく。
つまりポイントは、多様な実現方法の可能性を全て「発散」すること。そこからベストな方法へ「収束」させていく。そのためには、広大なスペースと まとめなおせる自由度が必要だ。それには、何枚でも気軽に書いて、自由に広げたり束ねたりできるコピー用紙のような紙束が向いている。
自分の場合は、コピー用紙を使いやすくするために以下を使っている。
・コピー用紙の束を はさんだ自作のクリップボード
・書いたコピー用紙と関連資料を入れるクリアホルダー(ワーキングファイル)
■文具こそアイデア実現の要
文具が あってこそ、突然訪れるインスピレーション(ひらめき)を つなぎとめ、アイデア(発想)として まとめることが できる。文具とは、人が築いてきた文化のための道具。
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