万年筆やボールペンを何本も買ってしまう「沼」に自分が はまってしまったキッカケは、デスクマットだった。
■万年筆も初めは1~2本だったのに
万年筆を ついつい何本も買ってしまう様子を「万年筆沼」と言うらしい。ボールペンだと「ボールペン沼」、万年筆インクだと「インク沼」とか。はまってしまって抜けられない様子を上手く表していると思う。
自分の場合は、ある頃から急に万年筆やボールペンを何十本も買ってしまうようになってしまった。そのキッカケは、デスクマットを買ったことだった。
■書き味が良くなる上質なデスクマット
自宅のリビング・ダイニングの一角に書斎スペースを確保するため、テーブルにデスクマットを置くことにした。選んだデスクマットは、REXITEの「MODUS desk pad with pencil tray」。
このデスクマットは とても気に入っている。ブラックのマットにシルバーのペントレイがアクセントとなった、REXITEらしいシックなデザイン。サイズは、縦約45cm×幅約60cmで、A3の書類を並べても余裕がある広さ。マットの材質が適度な弾力のある天然ゴムなので、ボールペンなどの筆圧をマットの弾力が受け止めて実に快適な書き味になるうえ、紙が凹むこともない。もう5年以上使っているが、ゴムが劣化する様子もなくて、極めて上質な材料だ。もちろん、ブラックのゴムなので、インクが染みて汚れて見えることもない。
■ラミー2000で決まりと思ったのに
デスクマットにペントレイが付いていると すぐにペンを手に取ることが出来て便利だ。このペントレイの溝には、一般的なサイズのペンが3本、小型のペンならば4本置くことができる。3~4本のペンが置けるならば、うまく組み合わせると、ほとんどの書く用途に対応できそうに思える。はたして どんな組み合わせが良いだろうか?
最初に思いついたのは、ラミーの「2000」シリーズだった。ラミー2000は、ブラックとシルバーの配色で多くのペンの種類のモデルがあり、デスクマット含めて配色を統一できるので、最適だと思った。
そこで、ラミー2000のうち、たいていの用途に対応できそうな万年筆、4色ボールペン、シャープペンシルの3本を選んで、ペントレイに置いてみた。すると、配色は もちろん、材質感やシンプルな形状もデスクマットと統一感があってピッタリだった。
しかし、そのピッタリの統一感が問題になった。ペンの色も形も目立たないので、見て面白くない。ペン単独で見た場合は、ブラックの軸に対してシルバーの口金やクリップがアクセントとなって良いのだが、シルバーのペントレイに置くとペンのシルバーが埋没して地味になってしまう。もっとアクセントとなるようなペンを置きたい。
さらに、ラミー2000は、軸の中央が ふくらんだ紡錘形なので、ペントレイの溝に対して斜めになりがちで、これも気になる。もっと円柱状の軸のペンが合いそうだ。
■3~4本という数字が微妙に難しい
デスクマットに対してアクセントとなるような色、ペントレイの溝に収まりの良い形状で、3~4本のペンのセットを考える作業が始まった。
もし、1~2本なら用途を割り切って好きなペンを選ぶのも簡単だ。しかし、3~4本セットとなると、様々な組み合わせが あり得るうえに統一感を持たせるのが難しい。
それで、これまで1~2本の万年筆を使っていたところが、3D筆記術ができるようにインクを3色選んで、それに合わせた色違いの万年筆を3本買ってしまう。その万年筆が用途に合わないと思うと、別の万年筆やボールペンのシリーズを買う。そんなサイクルに陥ったのが、万年筆沼やボールペン沼だった。
■まとめ
REXITEの天然ゴム製デスクマットは、デザインも書き味も品質も素晴らしい。しかし、それに付いていたペントレイに3~4本のペンが置けるばっかりに、そこに置くべきペンのセットを求めて、放浪の旅が始まってしまった。 何が「沼」のキッカケになるか分からない。
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