開封する楽しさも美しさも最高のマイベスト ペーパーナイフを紹介
■ペーパーナイフの楽しさとは
開封するだけなら、カッターでもハサミでも構わない。それなのに、わざわざペーパーナイフという専用品を使うのは、一種の ぜいたくだ。それなのにペーパーナイフを使っているのは なぜか?
それは、刃物で紙を切る手応え(切れ味)を楽しむため。刀のような刃物を使い、その根元から先端まで力を込めて、一気にサーと切り裂くのは気分が良い。よく切れるハサミなどで抵抗なく素早く切れるのも面白いが、それより鈍い切れ味のペーパーナイフに力を込めてバッサリ切る手応えは独特の楽しさ。
息子や娘が小さかったとき、ピンと張った新聞紙をバリッと破って遊ぶのが好きだったが、それと同じような感覚だ。
■使いやすいペーパーナイフとは
装飾品になっているペーパーナイフも多いが、実用性を考えると以下の特性が重要。
①外観・寸法
実用性を考えると、ペントレイなどに収まりやすいながら、使うときに握りやすい形状や寸法が必要。そして、封筒のベロ(フラップ)の すき間に刺し込みやすい細い刃が実用的。
②重量
重量は やや重めの方が、慣性で安定して切れるので、手応えが気持ち良い。
③機能
ペーパーナイフを使う主目的である「切れ味」が重要。切れ味には、刃の鋭さだけでなく、全体の形状、寸法、重量などの全てが影響する。それらが総合的に影響するのは、ペンの「書き味」にも似ている。なお、刃が鋭すぎると危険なので、ほどほどなのが重要。
■マイベストはブラジル土産
これまで20本以上買ったり作ったりしてきたペーパーナイフだが、その中で最高なのはブラジルの宝飾品ブランド H. Sternのペーパーナイフ。
①外観・寸法
マーブル柄の深いブルーの石にオーソドックスな細身の刃が取り付けられている。自然物と人工物の融合も様になっている。さすが宝飾品ブランド。
グリップになる石は、形状は不規則な自然さを残して磨かれているのが面白い。わずかにグリーンかかった縞が入っているのがアクセントになっている。サイズは握るのに必要最小限の大きさだが、幅がと厚みがあるので しっかりと握れる。直径が小さくないのでペンケースには入れにくいが、ペントレイには十分収まる。
刃は、反りがないストレート(直刃)の両刃で、先端や刃は丸められていて親しみやすい。直刃は、切るときの応答が刃の位置によって変わらず扱いやすい。サイズは長さも幅も ちょうど良い。力を入れやすいのに、ある程度一気に切れる長さ。尖っていないのに、封筒のベロに入れやすい細さ。
・全長 145mm
・全幅 34mm(グリップ)
・刃渡り 89mm
・刃幅 8mm
②重量
重量は軽くないが、重心がグリップの石にあるので、手首で軽く取り回せる。切りこむときには全体の重量で安定感があり、切り進むときは軽く手首のスナップが効いて、思うように動かせる。
・重量 66g
③機能
形状、寸法、重量、切れ味の いずれも封筒を開封するのに ちょうど良くて、思うように切れるので非常に使いやすい。
■似たデザインのシャープペンシル
このペーパーナイフに似たデザインのシャープペンシルが見つかったので、一緒にペントレイに入れて、おそろい という感じで楽しんでいる。
そのシャープペンシルは、ゼブラの「レガリアM」紺。マーブル柄の深いブルー、丸っこい形状、シルバーの金具で、ペーパーナイフとデザイン要素が似ている。このレガリアMも形状、寸法、重量が筆記するのに非常に使いやすくて お気に入り。
■まとめ
ペーパーナイフは、機能的には必須でない ぜいたく品なので、楽しくなければ必要ない。このH. Sternのペーパーナイフは、見て美しく、使って楽しい、持つに値する一品。
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