うちの息子のプレゼントの実例から、リアルな成功例と失敗例を紹介する。
■メカっぽいのは鉄板だが
前回紹介した女子向けよりも男子向けのプレゼントは、比較的簡単だ。目新しい機能のメカなら、たいていの男子が食いつく。しかし、それで安心してると失敗する。
■機能がいっぱいの多機能ペン ○
息子へのプレゼントで渡そうとする前に目ざとく見つけられて持っていかれたのは、パイロットの多機能ペン「ドクターグリップ」4+1 (4色ボールペンとシャープペンシル)。カラーは、シックなブラック。低粘度油性の滑らかな書き味と握りやすいグリップもポイント。これ1本で書くことは たいていカバーできるので、印刷が薄れるくらい使い込んでいる。さらに使い分け用にブルーも追加するくらい お気に入り。
■グリップ力が最強のシャープペンシル ○
息子が父の日のプレゼントに選んだのは、ステッドラーの製図用シャープペンシル「925 35」0.9mm。以前2人で文房具屋へ行ったとき息子は、ローレット加工のグリップの強力さにビックリして、興味を ひきつけられていた。お返しに0.7mmをプレゼントしてあげたら、ペンケースの常連になった。
グリップ以外も素晴らしい。操作の剛性感、ペン先の見やすさ、クリップを外せる自由度など製図用としての造りが しっかり。細部の加工の高精度感、深みのあるメタリックブルーの上質感。
ステッドラーの製図用シャープペンシルは、漫画家にも よく使われている というのもポイント。井上雄彦さん、浦沢直樹さんなどが有名。
■宇宙で使えるボールペン ×
息子へのお土産にしたのは、フィッシャーのボールペン「スペースペン」。このペンは、芯の中に50psi(3.4気圧)の圧力がかかっていて、逆さまでも、油の上でも、華氏-50~400°(摂氏-18~204°)でも書ける 。オーと言って、スペースシャトルのパッケージを まじまじ見ていた。
しかし、なぜか実際に使おうとしない。どうもペンにスペースシャトルのロゴが入っているのが、センス良くないらしい。メカっぽさを阻害してキャラものになっているようだ。ロゴなしのペンならよかった。
■カッコよくても万年筆は難しい ×
息子は、ラミーのシャープペンシル「サファリ」を使っていた。カッコよいので選んだらしい。それならば ということで、おそろいになるように同じサファリの同じカラーの万年筆をプレゼントした。コンバーターもセットにして、インク吸引も できるようにして。
最初は喜んで、カラーインクを入れて書いていたが、しだいに放っておくようになった。どうもインクを補充したり、洗浄したりが面倒で、放置したようだ。もともとメインは、シャープペンシルだったし。
ところが、それで終わりでもないらしい。最近はシャープペンシルよりもペンを使うことが多くなって、また使うようになった。時がたてば敗者復活の可能性もある ということか。
■まとめ
男子への文房具のプレゼントは、メカニックな要素が重要だが、そのロマンを阻害する、センスのよくないロゴや面倒くさい機能には要注意。
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