システム手帳のリングをなくしたい。リングなしなら もっとカジュアルになるのでは。
■はじめに
前回紹介したように携帯しやすい「リングなしシステム手帳」を自作して、仕事のときは常時ポケットに入れて活用している。仕事以外のときは、情報セキュリティを考えて仕事用の手帳を持ち歩かないので、プライベート用の手帳が欲しい。プライベートのカジュアルな服装のポケットに入れるのにピッタリな、固いリングのない「リングなしシステム手帳」を考えてみた。
■どうするか
リング以外で用紙(リフィル)の入れ替え自由な とじ方を考えた候補は3種類。カジュアルでラフな使い方を考えると、「ゴム式リングなしシステム手帳」が良さそう。
リングの代わりに、プラスチックの柔軟なスティックを用紙の穴に通して留める。
②ゴム式
スティックよりもさらに柔軟で伸縮可能なゴムひもを用紙の穴に通して留める。
用紙の穴を使わず、クリップで用紙を とめる。
■自作するには
①手帳本体
本体は、トラベラーズカンパニーの「トラベラーズノート」パスポートサイズを利用。ミニ6穴サイズの用紙は、パスポートに近いサイズなので、ちょうど良い。トラベラーズノートは、絶妙な厚さと柔らかさと手触りの1枚革で、カジュアルな服装やレジャーに よく似合う。そして、冊子(リフィル)を留めるのもカバーの開き止めもゴムひもなので、「ゴム式リングなしシステム手帳」にピッタリ。
②ゴム
普通の裁縫用のゴムひもを利用。ゴムひもを どうやって留めるかが一工夫だが、トラベラーズノートのゴムで台紙を留め、その台紙の小さな穴にゴムひもを通すことにした。ゴムひもの端を固結びにしておけば、台紙から簡単には抜け出ないし、強く引けばゴムなので抜くことができる。
ここで重要なのは、ゴムひもの長さ。ゴムが長いと携帯時に用紙が垂れ下がってしまうし、短いと閲覧時にページの開きが悪くて用紙が破けてしまう。携帯時と閲覧時の両方に同時に対処するのは難しい。(それを解決するアイデアは、後述)
ゴムの本数は、用紙入れ替え時のゴムひもの抜き挿しの手間を考えて、用紙の6穴より少ない2本。前回のスティック式の4本より さらに少なくて用紙の負荷が気になるが、ゴムなので負荷は小さ目だろうと考えた。そして、ゴムひもの端をボンドで固めて、少しでも抜き挿し しやすいようにした。
■実際に試してみると
①外観
外観は、普通のトラベラーズノートと変わらない。それなのに中身はシステム手帳というのが面白い。システム手帳化のための材料がゴムひもなので、トラベラーズノートのゴムとじのコンセプトにマッチしている。そして、リングがなくて柔軟なので、ポケットに突っ込むのが よく似合う。
②機能
トラベラーズノートのカスタマイズとして考えると、システム手帳化することで、トラベラーズノートのカスタマイズ用品に加えてシステム手帳用の さまざまな用紙・用品(リフィル)を使えるようになって、万能化している。
一方、システム手帳として考えると、用紙の入れ替えは、ゴムひもを1本ずつ抜き挿しするので、かなり面倒。自分の場合は、たまにしか入れ替えないので、なんとか許せる。使い捨ての一時メモは、用紙を やぶって捨てるし。
③使い勝手
ゴムひもの本数が少ないため、手荒に扱うと用紙が破けてしまうので、ていねいにページめくりしている。
そして、長期間使っているとゴムひもが傷んでくるので、その時は交換する。台紙は、プラスチックシートにしたので、耐久性は十分。
④難しさ
加工は難しくないが、ゴムひもの長さにはアイデアが必要。そのアイデアと言うのは、トラベラーズノートの開き止めのゴムを活用すること。開き止めのゴムと用紙をとじるゴムひもを つないで、ちょうど良い長さに調整すると、長さ問題を解決できる。携帯時は、開き止めのゴムで用紙を とじるゴムひもを引っ張って、用紙が垂れ下がらないようにする。閲覧時は、開き止めのゴムを外すので、用紙を とじるゴムひもが ゆるんで、ページをめくりやすくなる。実にトラベラーズノートらしいアイデアと思う。
⑤総合
トラベラーズノートをリングなしシステム手帳にしたら、ちょっと取り扱いは面倒だが、面白くて万能。
■まとめ
トラベラーズノートを「リングなしシステム手帳」にしたら、一見普通のトラベラーズノートなのに中身はシステム手帳で面白い。普通のシステム手帳に比べると、ちょっと取り扱いは面倒だが、ポケットに突っ込んでラフに使うにはピッタリで大満足。
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