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万年筆のボトルインクの残量が減ってきたら

 

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ボトルインクの残量が少ないと万年筆でインクを吸入しにくい。どうるするか?

 ■はじめに

  自分の万年筆の多くは、ボトルのインクを吸入して使っている。(以前紹介した携帯用の万年筆は、外出先でインク補充しやすいようにインク カートリッジを使っているが) 吸入するには、万年筆のペン芯にあるインク溝の口と空気穴の両方が、インクに浸かっていないといけない。ボトル内のインク残量が少なくなってくると、ペン芯がうまく浸からず、インクを吸入するのに苦労する。そんなときの使い方を整理してみた。

■ボトルの工夫

①インク リザーバーを使う

  ボトルによっては、インクを溜められる「インク リザーバー」という部品が入っていて、インクを溜められるようになっている。そうすると、少ないインクでも液面(液位)が高くなるので、吸い込みやすい。リザーバーの付いてないボトルインクの場合、リザーバー付きのボトルへインクを移し替えるという方法も考えられる。

  なお、リザーバーは割と細いので、ペン先が大きいと十分中に入らない場合もあるので、大型ペン先の万年筆は要注意。

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②下側にインクが溜まるボトルを使う

  ボトルによっては、ボトル内部の下側に凹みがあったり、細くなっていて、インクを溜められる。ただし、小さい凹みだと吸入するのに液位が足らないこともある。

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③ボトルを斜めに立てる

  ボトルによっては、ボトル側面が斜めになっていて、傾けた状態で立てられる。そうすると、水平状態よりもインクの液位が上がる。それでも、安定して立たせる平面積が必要なので、あまり期待しすぎないように。

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④箱を使ってボトルを斜めにする

 傾けて立てられないボトルを、ボトルの入っていた箱を使って斜めにしてみた。こうすると、ボトルの角が下に来るので、インクの液位が結構上がり、吸入しやすくなった。

  ただし、その用途で箱が作られていないので、斜めに立てるのに若干コツが必要だし、インクをこぼさないよう要注意。

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⑤小さいボトルやインク マイザーを使う

  平面積が小さいボトルにインクを移し替えると液位が上がる。タミヤのスペアボトルミニ 角ビン(10mL)が人気らしい。おそらくガラスのボトルなら大丈夫だろうが、インクの成分でボトルが溶けたりしないか要注意。(※結果を保証しない。試すときは自己責任で)

  リザーバーと似た形状で、少量のインクでも吸入できるようにするための製品「インク マイザー」も売られているらしい。(「マイザー」は、ケチ、吸いさしタバコ用のホルダーという意味らしい)

⑥つぎ足す

  秘伝のタレのように、インクが減ったら新しいボトルからインクを つぎ足す ことも考えられる。万年筆のインクには、一般的に防腐剤が入っているので、新鮮なインクを入れるとカビなどが繁殖しにくいと思われるが、あまりしない方が良い。もし、やるときは、冷暗所(理想的には冷蔵庫)に保存して、万年筆の汚れを入れないようにするなど、インクの劣化には要注意。

■万年筆の工夫

⑦吸入しやすい万年筆を使う

  ペン先・ペン芯の全体ではなく、その一部だけインクに浸ければ吸入できる万年筆もあるので、そういうモデルを使うことも考えられる。例えば、パイロットの2重ペン芯構造の万年筆など。シェーファーの「スノーケル」は、ペン先から細い吸入パイプが伸びるという面白い機能だが、ヴィンテージなので、入手が難しいうえにメンテナンスも大変らしい。

コンバーターだけで吸入する

  コンバーター(インク吸入器)式の万年筆ならば、コンバーター単体で吸入してから万年筆に挿すことも考えられる。ただし、深いボトルだと吸入操作が難しい。こういう用途のためにコンバーター用の吸入パイプが製品化されているので、それを使うと良いかもしれない。(ペントのインク吸入器アダプター「ハミングバード」←※万年筆の規格によってタイプが分類されているので注意)

  自分としては、コンバーターを何度も抜き挿ししていると、劣化が心配になる。(そう簡単には劣化しないと思うものの)

⑨カートリッジに注入

  カートリッジ式の万年筆ならば、インクを使い切ったカートリッジを洗って、その中へスポイトやシリンジなどでボトルインクのインクを注入する。そうすると普通のカートリッジと同じように使える。カートリッジならば、何度か使って、劣化してきたと思ったら、気軽に捨てられる。

  先端の細いスポイトやシリンジを使えば、ほとんどのインクを吸うことができるので、ギリギリまでインクを使いたい人に向いている。

⑩万年筆のペン芯へ直接

  スポイトやシリンジなどで万年筆のペン芯へ直接インクを垂らして、吸入する方法も考えられる。しかし、垂らすのと吸入するののタイミングが難しそうなので、試していない。

■インクを捨てるときは

  インクを捨てるときに、直接下水に流すと水質汚染に つながる恐れもあるらしい。ビニール袋に入れた新聞紙などにインクを吸わせて、燃えるゴミとして捨てるのが無難では。

■まとめ

  ボトルインクの残量が減った時の使い方を整理してみた。自分は、①インクリザーバーを使う、④箱を使ってボトルを斜めにする、または⑨カートリッジに注入

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