ちょっとしたカスタマイズでフリクションボール替芯(リフィル)を入れられる
■はじめに
前回紹介したように、パイロットの消せるボールペン「フリクションボール ノック ビズ」を自分流でカスタマイズして使っている。しかし見た目がちょっとスマートでなく、軸をグリップするときの指の位置に制約があったりして、十分満足はしていない。
以前紹介したラミーのローラーボール(水性ボールペン)「スイフト」はシックな外観で、胸ポケットに挿すペン(胸ポケ ペン)として気に入っている。これをフリクションとして使えるようにカスタマイズ(通称「フリクション化」)したら、外観・機能ともに文句なしのペンになるのではないだろうか。(自分流に工夫するのが「ブンクエ」)
■どうするか
①フリクションボールの芯を入れる
ラミーのローラーボールの芯(リフィル)はフリクションボールの芯に形状・寸法が近い。(フリクションボールの芯はゲルインキボールペン レフィルの規格 JIS S 6061: 2010に対応)
それでフリクションボールの芯を少し長さ調節するとスイフトに入れられる。
長さ調節は芯のキャップ(尾栓)を少し短くカットする。切り過ぎると後戻りできないリスクがあるので、少しずつカットしてノックできるか確認しながら慎重に進めた。
結局キャップを約1.5mmくらい短くカットすると使えるようになった。それで芯のプラスチック部分(ペン先チップの金属部分含まず)の全長が約100mm。この長さが重要のようだ。
インクを使い切って新しい芯に交換するときは新しいキャップをカット品に交換すれば、毎回カットしなくても大丈夫。
(※たまたま自分の場合の話なので、結果を保証しない。試すときは自己責任で)
②消しゴムを付ける
幾何学的なシンプル形状を なるべく損なわないように消しゴムを取り付けたい。もちろんノックボタンに付けるわけにはいかない。考えた結果、軸よりも直径が細くなっているペン先側口金にゴムを付けることにした。 ゴムは使い古しのボールペンのグリップをカットして使った。(文具を材料に文具を加工する「自給自足カスタマイズ」)
■試してみると
①外観
口金にはめた消しゴムは軸と同じ黒で、軸と同じくらいの直径なので、あまり違和感がない。ペン先側にゴムが かぶってきているが、ラミーのペン「スクリブル」に似ているように見えて、気に入っている。
フリクション化していないスイフトと一緒に使う場合、ゴムの有無でペンの区別がつくので、ちょっとした見た目の違いはメリットになる。
②機能
書くときは軸が重めのため、ペンの取り回しが重く、筆圧が高めのイメージ。それも重厚感と思ってゆっくり書けば、デメリットではない。この重めの軸に入れる芯は滑らかな(筆記抵抗が小さい)ボール径0.7mmが お勧め。線は太いが、ヌルヌルの書き味が楽しい。
消すときは、ペンを斜めにして、消しゴムでこする。消しゴムのキャップもないので楽。
③使い勝手
カスタマイズしたが、ペンの使い勝手を損なっていない。芯の交換も大した手間ではない。
なおゴムによって軸の表面が痛む可能性があるので、気にする方は要注意。
④難しさ
フリクションの芯をカットするのは、切り過ぎないよう少しずつ様子を見ながら、慎重に。ゴムをきれいに切るのは ちょっと難しい。ハサミで切る場合、芯を切るのはリサイクル用ハサミ、ゴムを切るのは刃の薄いハサミが お勧め。
⑤総合
外観・機能ともに期待通りで文句なし。重め軸でペン先をヌルヌル滑らせながら書くのも楽しい。
■まとめ
ラミー スイフトをフリクション化したら、見た目も機能も文句なしだった。メーカならもっと完璧なものを作れるだろうが、自分流のカスタマイズとしては上出来。
これと書類やノート用の4色油性ボールペンがあれば、携帯用の筆記具としては十分そうだ。ラミー2000 4色ボールペンの機構を使って、スイフトの4色ボールペンが製品化されないだろうか。
■注記
※この改造は個人的な実験結果なので、結果を保証しない。試すときは自己責任で。
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