ワイシャツの胸ポケットに挿すには、どんな万年筆が向いているだろうか?
■はじめに
前回、前々回紹介したように、ワイシャツの胸ポケットにペンを挿している。(通称「胸ポケ ペン」)
どんなペンが胸ポケットに向いているのか条件を考えて、多機能ペンや単色ボールペンを選んだ。しかし、書き味の良さを考えると、筆圧を あまり かけなくてよい万年筆が楽しい。そこで、胸ポケ ペンに向いている万年筆を探してみた。
■胸ポケ ペンの条件とは
①シャツに合う色と形状⇒ヘンに目立たないシックなシルバー1色、シンプル形状
②ポケットに収まりやすい大きさ⇒全長が短めで、クリップより上が短め
③クリップが使いやすい⇒しっかり留められて、引っかからずに抜き挿しできる
④落としても割れにくい⇒金属軸(本当に割れるかより安心感の問題)
⑤片手で すぐ書けて、書きやすい⇒ノック式で、書き出しかすれず、滑らか
(※これらは、自分の好みの話。皆がこの通りにする必要はない)
■自分が選んだペンは
万年筆の中から胸ポケ ペンの条件に合うものを探した結果、ノック式の万年筆である、パイロットの「キャップレス デシモ」が見つかった。ノック式の万年筆は、パイロットのキャップレス シリーズしかない。その現行品の中でデシモは、最も小型・軽量なので、ワイシャツの胸ポケに向いている。(キャップレスの廃番品含めて最も小型・軽量なのは、「キャップレス ショート」)
- パイロット キャップレス デシモ パールホワイト(万年筆)
・全長 139mm
・直径 11.6mm
・重量 21g
(※自分で測った値なので、仕様とは違うかもしれない)
①シャツに合う色と形状
全体がシルバー1色と言いたいところだが、少々迷った。シルバーの軸は少しマットな色で、金具類の光沢と違いがあるので、シルバー2色という印象。マットなシルバーは、白いワイシャツと合わせると少し目立つ。どうせ2色になるならば、いっそシルバー以外のはっきり別な色として、パールホワイトを選んだ。これならば、ワイシャツの白などと合わせても目立たず、違和感がない。そして、ポケットに挿しているときは、クリップなどの金具の1色しか見えないので、スッキリとした外観になる。
②ポケットに収まりやすい大きさ
クリップより上の金具は短くなく、ポケットから若干はみ出すが、許容範囲内。
③クリップが使いやすい
なだらかな形状と弾力が ちょうど良く、しっかり留められて、引っかからずに抜き挿しできる。
④落としても割れにくい
金属製の軸で、安心感がある。デシモはアルミ製なので、金属の割に軽量で胸ポケ・ペンに向く。
しかし、ペン先を出したとたん、落としてはいけない と緊張感を感じる。万一落としてペン先を曲げてしまうと、元に戻せないので。実は昔、キャップレス ショートのペン先を曲げてしまって、パイロットのペンクリニックで調整していただいたが、きれいな形状には戻せなかった。(ちゃんと修理するにはペン先の交換になるが、古いペンだと交換部品がない)
⑤片手で すぐ書けて、書きやすい
ノックボタンのストロークは、ボールペンに比べると長いが、シャカッという音とメカっぽい感触で楽しめる。
軸から出てくるペン先は小さいが、軸の内部に長いペン先が隠れていて、ちゃんとペン先のしなりを感じるソフトタッチの書き味で うれしい。と言っても字幅を細字(F)にしたので、ある程度の筆記抵抗は感じる。
パイロットのインキは、キャップレスに合わせて開発されているため、乾燥に強い。(以前パイロットのペンステーションで聞いた話) だから、書き出しかすれもなく、すぐに書き出せる。
■まとめ
「胸ポケ ペン」に向いている万年筆を探してみた。選んだのは、パイロットの「キャップレス デシモ」。万年筆らしい書き味を楽しみながら、筆圧をかけずに楽に書いている。
もちろん、これまで紹介した、多機能ペンや単色ボールペンも使っていて、使う場面や気分に応じて使い分け、ローテーションしている。(上着の内ポケットなら3本とも挿すのだが、ワイシャツは煩雑に見えないよう「1本しばり」)
①1色で足らないと思ったら多機能ペン
②色を選ぶのが面倒と思ったら単色ボールペン・
③筆圧に疲れたと思ったら万年筆
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