キー入力のホームポジションに指を置いたままカーソル操作できたら圧倒的に楽。その方法とは?
■はじめに
前回、親指をもっと使ってキー入力を楽にする「親指コントロール」というアイデアを紹介した。今回は、「方向キー」などのキー入力に楽にする「ホームポジション・カーソル」について自分流の具体的設定方法を紹介する。
■「ホームポジション・カーソル」とは
文章入力などで ひんぱんに使う「方向キー」、[BackSpace]キー、[Delete]キーをホームポジション上(またはその隣)の文字キーのショートカットに配置する。そして、キーボードショートカットの修飾キーは、前回のアイデアで圧倒的に入力が楽になった[Ctrl](物理的には[無変換])。
[Ctrl]+[G]⇒[Delete]
[Ctrl]+[H]⇒[BackSpace]
[Ctrl]+[J]⇒[↑]
[Ctrl]+[K]⇒[←]
[Ctrl]+[L]⇒[→]
[Ctrl]+[;]⇒[↓]
(※[物理的に押すキー]⇒[入力されるキー(コード)]という意味)
■自分の環境は
①キーボード
[変換]キーと[無変換]キーの付いている日本語キーボード。
②ソフトウェア
OSは、Windows7とWindows10。
キーボードカスタマイズソフト(キー配列変更ソフト)は、「DvorakJ」(version=2014-03-30)。
■具体的な設定方法は
「DvorakJ」の設定を以下の通りにする。(※環境などによっては、この通りにならない場合もあるので注意)
①設定ファイルを作成
以下の内容のテキストファイルを作成して、DvorakJを保存したフォルダの中に保存。(例えば、"(DvorakJを入れたフォルダ)\Desktop\dj_2014-03-30\data\others\muhenkan_henkan"というフォルダの中)
/*
* [無変換] + [文字] -> [Ctrl] + [文字]
*/
-option-input[
無変換と変換 | -muhenkan
]
無変換と変換[
^{sc002}|^{sc003}|^{sc004}|^{sc005}|^{sc006}|^{sc007}|^{sc008}|^{sc009}|^{sc00A}|^{sc00B}|^{sc00C}|^{sc00D}|^{sc07D}|
^{sc010}|^{sc011}|^{sc012}|^{sc013}|^{sc014}|^{sc015}|^{sc016}|^{sc017}|^{sc018}|^{sc019}|^{sc01A}|^{sc01B}|
^{sc01E}|^{sc01F}|^{sc020}|^{sc021}|{Del}|{BS}|{Up}|{Left}|{Right}|{Down}|^{sc028}|^{sc02B}|
^{sc02C}|^{sc02D}|^{sc02E}|^{sc02F}|^{sc030}|^{sc031}|^{sc032}|^{sc033}|^{sc034}|^{sc035}|^{sc073}|
]
②設定ファイルの選択
・設定画面から、"キーボード"→"入力全般"→"SandSなど"を選択
" [無変換]+[文字]と[変換]+[文字]"のチェックボックスをオン
"選択"のボタンから、①で作成したファイルを選択。
・設定画面から、"キーボード"→"単一キー"→"[無変換]など"を選択
"[無変換]"で "そのまま"を選択(初期設定のまま)
■他と比べてみると
方向キーのキー配置をカスタマイズ(入れ替え)するポピュラーな方法を調べて、ここでの方法と比べてみた。
①ダイヤモンドカーソル
ショートカットでカーソルを動かす「ダイヤモンドカーソル」がポピュラー。使う文字キーは、[e]、[s]、[d]、[x]が一般的。ホームポジションから左手薬指などを上下に動かす必要があり、自分としては面倒だった。
②vi系統
エディタ「vi」などの設定も比較的ポピュラーで、[h]、[j]、[k]、[l]のショートカット。ホームポジションから1つずれている[h]が[←]なので、文章入力中に[←]、[→]を良く使う自分には、合わなかった。
■まとめ
キー入力は もっと親指を 使うべき。 「親指コントロール」に引き続き、「ホームポジション・カーソル」でキー配置をカスタマイズしたら、キー入力が圧倒的に楽になった。絶対お勧め。
次回は、日本語IMEの設定について紹介する。