パソコンのキーボードもデジタル文具の一つ。普通のキーボードでも、キー配置をカスタマイズ(入れ替え)して、圧倒的に使いやすくできないだろうか?
■はじめに
ふだん文章入力で ひんぱんに小指で打ったり、方向キー(矢印キー)に指を伸ばしたりしていて、面倒だし疲れる。また、キーボードショートカットで使うキーは、キーボードの左下や右下に配置されていて打ちにくい。
ボールペンの芯(リフィル)を入れ替えて好みの色や書き味にするように、キー配置をカスタマイズして人間工学的にもっと楽にキー入力できるようにならないか。
■入力の楽なキー配置とは
キー入力が楽なキー配置を考えてみた。力が強くて、横に動かしやすい親指をもっと使う、ひんぱんに使うキーをホームポジション付近に配置するのがアイデア。
①「親指コントロール」
人間工学(エルゴノミック)キーボード製品を調べてみると、ひんぱんに使う[Enter]キー、[Ctrl]キー、[Shift]キーが、親指で打ちやすい位置に配置されているものが あった。それにならって、普通のキーボードでも これらのキーを親指で打ちやすい位置に配置する。人間工学的には、力が強く、キーボードの横方向に動かしやすい親指をもっと使うべきだ。
②「ホームポジション・カーソル」
その他で ひんぱんに使うのは、方向キー、[BackSpace]キー、[Delete]キー。これらは、ホームポジション付近の文字キーによるショートカットにする。
■キー配置のカスタマイズ方法は
①キーボード
[変換]キーと[無変換]キーの付いている日本語キーボードを使う。もしキーボードを選べるのであれば、[変換]キーと[無変換]キーが中央付近になるよう、[Space]キーが なるべく短いものを選ぶと打ちやすい。例えば、[Space]キーの長さが、[V]、[B]、[N]と同じ長さか、それよりも短いものが良い。
②ソフトウェア
キーボードカスタマイズソフト(キー配列変更ソフト)をインストールして、キー配置の設定を変更する。自分が最近使っているのは、レジストリを書き換えずにキー配置の自由度が高い「DvorakJ」(version=2014-03-30)。Windows 7、Windows 10の環境で利用している。このソフトに限らず、設定の自由度が高いソフトならば良い。
③キー配置の設定
キーボードカスタマイズソフトで、ひんぱんに使うキーの配置を以下のように設定する。ほとんどホームポジションで打てるようになるので、キー入力が とても楽になる。(詳細は次回以降紹介)
1) [Enter]、[Ctrl]、[Shift]
親指のホームポジション付近のキーに配置する。
[変換]⇒[Enter]
[無変換]⇒[Ctrl](キーボードショートカット時。単独では[無変換]のまま)
[Space]⇒[Shift](他のキーと組み合わせ時。単独では[Space]のまま)
(※[物理的に押すキー]⇒[入力されるキー(コード)]という意味)
2) 方向キー、[BackSpace]、[Delete]
親指で打つ[Ctrl]とホームポジションの文字キーによるショートカットを設定する。これらは、他のショートカット設定と比較的干渉しにくい組み合わせ。(もし干渉した場合は、別の文字キーのショートカットに)
[Ctrl]+[G]⇒[Delete]
[Ctrl]+[H]⇒[BackSpace]
[Ctrl]+[J]⇒[↑]
[Ctrl]+[K]⇒[←]
[Ctrl]+[L]⇒[→]
[Ctrl]+[;]⇒[↓]
(※[物理的に押すキー]⇒[入力されるキー(コード)]という意味)
■まとめ
キー入力は もっと親指を 使うべき。 「親指コントロール」と「ホームポジション・カーソル」というアイデアで、ひんぱんに入力するキーの位置をカスタマイズしたら、キー入力が圧倒的に楽になって、元へ戻れない体になってしまった。公式にサポートして欲しいレベルで、絶対お勧め。
次回は「親指コントロール」について詳しく紹介する。
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