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筆記線と書き味を左右する 「万年筆の筆圧の影響」

 

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万年筆の筆圧は、書いた線の太さや書き味に影響する と言われるが、どのくらい影響するのか調べてみた。

 ■はじめに

  前回紹介したように、一般平均の筆圧や自分の筆圧を定量的に知ることが できた。一般平均の筆圧は140~150g。自分の筆圧は、平均 46gで、一般の約1/3。結構違いがある。これらの筆圧は、書いた線の太さや書き味に どのくらい影響するのだろうか。

■どうするか

  万年筆の筆圧を変化させて、書いた線の太さを測ってみる。

①万年筆: パイロット カスタム74のペン先F(細字)とSF(軟調細字)。ペン先のしなりやすさの影響を見るため、ほぼ同じ線の太さの2本で調べてみる。

②重量計: 500gまで測れるデジタルポケットスケール LT-MS500。

③物差し: 0.1mm単位まで測れるシンワ プラスチックノギス19515。

④紙: 比較的にじみが少ないロディアのメモ帳 No.11。

■実際に試してみると

①具体的方法

  紙をスケールに載せて、万年筆の筆圧を測りながら、筆圧を50g(ほぼ自分の平均)から200g(一般の平均より強い)まで50g単位で変化させて、線を書いた。(手動なので、書いている最中に筆圧が変化するが、ご容赦を)

  そして、線の幅をノギスで測った。(ルーペで見て、なるべく正確に)

  なお、線を書く方向は、幅が変化しやすい縦線にした。横線の幅は、筆圧をかけても あまり変わらない。これは、ペン先の切り割り(スリット)が筆圧によって左右に開き、縦線の横幅に顕著に表れるため。

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②計測結果

・SF: 縦線の幅0.3~0.7mm (筆圧50g~200gで+0.4mm)

・F: 縦線の幅0.3~0.5mm (筆圧50g~200gで+0.2mm)

③線の太さの変化量

  筆圧を4倍まで増やしても、縦線の幅は2倍前後しか変化しなかった。筆圧のわりに線の幅は変化しない。

④ペン先のしなりやすさの影響

  ペン先が しなりやすい軟調のSFは、しなりにくいFに比べて、線の幅の変化が2倍だった。それだけ軟調ペン先だと線の幅が変化しやすい。線の幅を変化させて、筆跡にメリハリを付けたいなら、軟調ペン先が お勧め。

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⑤書き味の変化

  あくまで主観だが、筆圧によって印象が大きく変わった。気持ち良く書くには、筆圧100g以下が お勧め。

・筆圧50g: いつも書いている筆圧。滑らかで気持ち良い。

・筆圧100g: 引っかかる というほどではないが、少し筆記抵抗を感じる。

・筆圧150g: スリットが開いて少し引っかかる。気持ち良くない。

・筆圧200g: スリットが大きく開いてガリガリ引っかかる。ペン先が異常変形しないか心配になるレベル。

■まとめ

  万年筆の筆圧を測りながら書いてみると、線の幅や書き味への影響が よく分かった。軟調ペン先は縦線の幅が2倍変化しやすく、滑らかに書くには筆圧100g以下が お勧め。

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