自分の書いた文章が、相手に通じないのも困るが、相手に誤解されると いきなり話がこじれて最悪だ。相手に分かってもらえる文章の書き方というのは あるのだろうか?
■なぜこの本を読んでみたか
会社で報告書などを書くと、文章が分からない と上司に言われたり、相手が結論を誤解することが何度もあった。どうも、言葉や文が分からないのではなく、論拠が通じていなかったり、文章構成のためか最後の結論まで よく読んでもらえずに途中の段階で誤解されているようだ。電子メールだと毎日何件も書いているので、文章の通じないリスクが毎日何回も生じているということだ。作文の基礎から勉強した方が良いかも。
■どんな本か
実用文としての文章の書き方の基礎を紹介していて、定型表現も多数載っている。
著者は、フランス文学者の野内良三氏。
■参考にしたポイントは
分かりやすく説得力のある文章を書けるよう、実用文の段落構成について参考に。
①大切なことを先に
一番大切なこと(結論)を先に書く。「起承転結」でなく「結起承展」。
②結論の補強文
結論に続けて、具体例、根拠、他との比較、影響などを書く。
■実際に試してみると
電子メールや報告書などを書くときは、この本のノウハウ通りになるよう日ごろから心がけている。
①大切なことを先に
文章の最初に結論を書いていると、文章が分からないと言われたり、結論を誤解されることは、ほとんどなくなった。
②結論の補強文
以前紹介したように、上下水平に考察しながら、類似例との比較や過去・将来との関係などを書いている。さらに、具体例も できるだけ書くようにしたので、相手に理解されやすくなった。
■他と比べると
この本によると、この本が対象としている実用文と小説やエッセイなどの感動を与えるための文章の書き方は異なるそうだ。感動を与えるための文章構成は、「起承転結」、途中で話が飛んで、結論が最後。
このブログの文章構成は、実用文の文章構成「結起承展」がベース。基本的には、最初にタイトルで端的な結論を書いて、その後に目的・経緯・具体例・比較などで話を発展・補強していく。
■まとめ
電子メールを1日何件も書いていることを考えると、作文術は必須スキルではないだろうか。この本を参考にして、文章構成に気をつけて書くと、相手に誤解されずに文章が通じるようになった。
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